言葉との出会い(九転十起(きゅうてんじゅっき))

皆さん、おはようございます。

本日のブログでは、言葉との出会いをご紹介したいと思います。普段はなかなか言葉との出会いを2回連続で取り上げることはないのですが、今回色々なご縁もあり、偶然、ある雑誌で見かけたため、何か1つのご縁ではないかと思い、ご紹介させて頂きました。

通常は、「七転び八起き」という言葉はよく知られており、一度は聞いたことがあると思います。ただこの九転十起を知っている方はそういないと思います。

この言葉は、大同生命の創業者であり、以前に人気を博したNHKの連続TV小説「あさが来た」の主人公のモデルとなった広岡浅子の座右の銘だそうです。

まさに言葉にあるように、9回転んでも、10回立ち上がる。逆境にあっても決してあきらめることなく、立ち上がる不屈の闘志を表わす意味で、この造語を作ったそうです。

広岡浅子は、大同生命を設立したほか、日本女子大学校の設立に携わるなど、近代女性実業家の先駆けとして活躍をした人物です。

当時は男性でもなかなかできないような炭鉱事業の経営にのりだし、懐にピストルを忍ばせまさに命をかけて事業経営に取り組んできた広岡浅子の人生は決して順風満帆な人生ではなく、しかしこの言葉があらわすように諦めずに立ち上げる気持ちこそが今の時代にも必要に感じました。

特に事業を行うものにとって失敗はつきものであり、それをどう力にかえていくのか。その源流には、スキルやテクニック論を超えた心理的な土台・要素が大きいようにも思います。