本との出会い(ガチで立憲民主主義 壊れた日本はつくり直せる)

皆さん、おはようござます。

本日は本との出会いをご紹介させて頂こうと思います。本のタイトルは、「ガチで立憲民主主義 壊れた日本はつくり直せる」 (水上貴央 中野晃一+奥田愛基著 集英社インターナショナル 1600円+税)です。

この本の著者の水上氏とは大学時代からの友人で、彼のFacebookでの告知を通じて知りました。

著者は水上氏を中心に一般社団法人ReDEMOSの理事・代表を務めるメンバーで書かれております。前半は現状の政治に対する状況と危機感について、その理由を安保法案を事例に書かれております。私自身もこのの本を読んでみて、色々と勉強になりました。おそらく多くの国民はその現状を知らずに、何か大きな問題が生じたときに事の重大さを知り、そのときにはすでに手遅れになっているような状況に陥る可能性があると思います。

後半は、前半の議論をふまえて、私たちが目指すべき日本のあり方について3人が対談形式で語り合っております。こうした動きが出て、国民一人ひとりの意識と関心が高まることは良いことであり、私自身も含めて考える契機になったらよいと思っております。

私自身は、政治の世界とはかけはなれた人間ではあり、新聞やTVなどでも様々な状況にいついて知っているつもりでしたが、いまの日本の政治の状況に少し危機感を持ちました。それは確かに民主主義のベースは多数決であり、多くが意思決定に対して影響を及ぼすことになることはいうまでもありませんが、それだと多くの意見が全て正しいということになり、少数派の意見やその存在自体が排除されてしまうことになる。立憲民主主義は、基本的には民主主義的に政治を進めてはいくものの、最後には憲法を守る。その範囲内で政治が進められることが大前提となっております。

日本には、戦前の悲劇をふまえて今の憲法ができ、その中で奇跡的な経済成長を果たし、世界の中でも主要な地位を占めるところまできた歴史があります。憲法の中にある大事な精神をこれからも守っていく必要はあると思います。

もちろん、変えるべき必要がある場合は国民の総意のもとで変えられば良い。そのためには日本の政治が数の論理で行われていくのではなく、そlして国民一人ひとりが政治に対してもっと自分ごとのように考えるような状況になれば、日本の政治も社会ももっと良くなるように思います。そうしたことを考えさせてくれる一冊であるように思います。

ちょうど参院選挙もおわり、改憲に向けた動きも出始めており、ぜひご興味のある方はご覧ください。