講演との出会い(サイバーエージェント・藤田晋)

皆さん、おはようございます。

昨日は夜に日経新聞者主催のトークショーに参加してきました。ゲストは、サイバーエージェント社長の藤田晋氏です。

藤田さんは、日経新聞の電子版の経営者ブログで長期にわたり連載を続けております。その中でアクセス数が多く話題を呼んだキーワードをベースに、その本意はどこにあったのかなどをお聞きすることができました。

私が印象に残った言葉やキーワードを3つ後紹介したいと思います。

1つ目は「雑用」。藤田さんの目線では、雑用はその人の能力を図るにもとても大切な要素とのこと。小さな仕事を大切にしない、ないがしろにする人に大きな仕事は任せないそうです。このように書くと当たり前に思うかもしれませんが、だんだん企業が大きくなってくると、大事な人との会食のお店や座る順番、食事のメニューなどを秘書や部下に任せてしまう経営者が多い中で、藤田さんがご自分で行うそうです。もちろん、なんでもかんでも社長が全てやっていては仕事がまわりませんので、自分の中で勝負と思う人ものに絞っているそうです。その話を聞いた時に京セラの稲盛さんに以前お聞きした話を思い出しました。稲盛さんが、経営者は大胆さと緻密さ・繊細さという2つの矛盾したセンスが必要な話をされていました。まさにこのことだと思います。

2つ目は麻雀と経営の共通点です。藤田さんは競技麻雀が好きでよく打つそうです。それは経営と麻雀に似たような点がたくさんあるからだそうです。具体的には、麻雀でいう配牌は経営でいう資源(リソース)であり、それを使っていかに勝つか、麻雀でいえば役を作ることになるし、経営でいえば経営目標を達成することになると思います。与えられた環境のもとでいかに競争に打ち勝つのか、私の麻雀=ギャンブルという概念を変えてくれた面白い言葉でした。

3つ目はバランスをとるという言葉です。昨日の講演を聞くまではかなりイケイケの人のイメージがあ長く成功している経営者ほど、低姿勢であり、常に勢いのあるところとのバランスを取るようにしている話をしておりました。人間はつい成功したり、物事がうまくいくと過信をしてしまいがちです。そういうときほど、自分を戒めたりすることが重要であることがよくわかりました。こういってもなかなかうまくバランスをとることができないのが人間です。だからこそ、自分と間逆の人をパートナーに入れるひともいれば、プライベートでは何か別のことを行うようにする。それではバランスをとるために何が必要なのか。それこそが視野を広く持ち、大きな心をもつこと。つまり一言であれば、人間力にあると思いました。とても貴重な話を聞けたこと、本当に感謝です。