本との出会い(経営はロマンだ!)

皆さん、こんにちは。

本日は本との出会いをご紹介させて頂こうと思います。本のタイトルは、「経営はロマンだ!」 (小倉昌男著 日経ビジネス人文庫 600円+税)です。日経ビジネス人文庫の中でも、オレンジ色のシリーズは経営者などの自伝が多く、日経新聞に連載した私の履歴書を中心に文庫化されたものが多くあります。今回の本は、ヤマト宅急便の2代目社長である、小倉昌男氏のものである。以前に本屋で偶然目に留まり購入して本棚にあった本ですが、なかなか読む機会がなかったのですが、何か本棚を見ていた時に読んでみたいと思った一冊です。

この本を読むまでは、ヤマト宅急便の小倉さんが、まさか2代目の社長だと思ってもみませんでした。てっきりヤマト運輸を創業したものと思っていました。ただ本を読んでみて、大和運輸自体もとても歴史のある会社で、さらに大和運輸の創業者でもあるお父さんも起業家として、当時は新進気鋭に飛び経営者であったことがよくわかりました。

本の中では、小さい頃の両親との関係から、学生時代の苦い思い出、さらにはお父さんの時代に取り組んできた三越などの大口顧客から、一般消費者の小口輸送に参入する決断に至るまでのことが書かれています。2代目経営者だからといって社長であることが約束されてきたわけでもなく、他社に出向したりしながら、一社員として結果を出しながら社長への道を上りつめていったことなどもわかりました。

全体を通して感じたことは、周りが困難だと言えば言うほど、その固定概念を打破したいという、ある意味、本のタイトルにもある、ロマンを持っているように思います。ただそこには私心というものはなく、いかに顧客のために、社会のために役立つかということだけにあったように思います。官との闘いにも色々なエピソードがかかれていますが、それは強者が弱者をいじめるような不合理な社会に対して、なんとか一石を投じたい気持ちがあったのだと思います。それは経営に必要なロマンや志にも近い想いがあったように思います。

私心ではなく、社会にとっても良いことだからこそ、強者と闘っても勝つことができたのだと思います。もちろん、単に正面をきって闘うのではなく、闘い方が上手であったことは言うまでもないですが、そこがずれてしまうと、顧客はもちろん、社会からも支持を受けることができなかったと思います。

ヤマト運輸を退いた後の福祉事業も、同じような想いで取り組んでいて、ある意味で経営者としても理想な姿に思います。いつまでも成功した会社に名誉職として残るのではなく、自分はまた別の事業を起こす。その時に、いままでの蓄積を活かすことができたら、それにこしたことはないと思います。

経営者の自伝はとても面白い。本人しかわからないその時の想いや状況が分かるからである。その時に何を想い、決断したのか。小倉さんの本もとても参考になる一冊かと思います。この連休に読んでみるのもいかがでしょうか。

経営はロマンだ!