講演での出会い(Box創業者 アーロン・レヴィ)

皆さん、おはようございます。昨日は日経新聞主催のStartupXセミナーに参加し、クラウド環境のストレージサービス「Box」を創業したをアーロン・レヴィさんのお話をお聞きすることができました。

「Box」は主に企業向けにクラウド上にファイルを保管したり、共有することができるサービスを展開。世界中で3700万人の方が利用、導入企業数では47000社、そのうち、フォーチュン500社の51%が「Box」のストレージサービスを利用しているそうです。日本でもトヨタ自動車やセブンイレブン、DeNAなどそうそうたる企業がその使いやすさとセキュリティの高さから導入を決めているそうです。

今回の話の中で印象に残ったことは3つ。まず1つ目はビジョンの大きさです。「Box」の場合はストレージサービスのテクノロジーをもとに、人々や組織、企業の働き方や職場に変革を行うことにある。すでに世界では、働き方、そのものが変化をし、従来のような同じ場所で働かなくても、それぞれがファイルや情報を共有しながら、打ち合わせや作業をができる環境が整いつつある。「Box」はそのような社会の変化を先取りし、その変化を加速させていくものだと思いました。創業者のアーロン・レヴィさんの世の中を変えたい、そんな強い思いと、明確なビジョンが優秀な人材を惹きつけ、さらにビジネスを加速させているのだと思います。

2つ目は「どんな業界にもビジネスチャンスは無限にある」という言葉に代表されるように、旧態依然の方式でビジネスをしている業界・産業ほど、そのプロセスやビジネスモデルを変革することで、まだまだ世の中にない新しいサービスなどを生み出すことができるということへの確信です。もちろん、その新しいビジネスを生み出す過程ではたくさんの失敗をしてきているわけで、失敗を繰り返しながら、これだというビジネスを発見していくことを楽しんでいることが話を聞いていてよくわかりました。ただ残念なことは世界をあっと言わせるようなビジネスやサービスを日本発で生み出し切れていない点です。日本は戦後ソニーやホンダに代表されるような世界を席巻するようなユニークな製品を生み出し、ある意味奇跡的な成長を遂げてきた。それはあくまでも先人の功績であり、もう一度日本発のビジネスモデルを、企業を生み出したい。そんな思いを強くしました。

3つ目は常に「違い」を意識している点です。会場からも色々な質問が飛び出してきました。特に回答の中でも意識していると思ったのが、どの市場を狙い、その中で他社との違い・優位性は何か。そこを明確にできているのか。ユーザーが抱える課題やニーズに対して何を提供することができるのか。それは圧倒的に進んだサービスなのか、リーズナブルな価格なのかなど、そうしたことを意識し、それを徹底的に磨き続けている中に1つの「コタエ」を見出しているように思いました。

社会の変化を待つのではなく、自ら社会を変える強い思いと明確なビジョン。色々な意味で勉強・刺激になる講演でした。