本との出会い(1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術)

皆さん、おはようございます。

本日ご紹介させて頂くのは、コンサルティングファームのアビームコンサルティングの戦略事業部にて活躍する斉藤岳さんの書いた会議の関するメソッド本です。本のタイトルは『 1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術 』(斉藤岳著 東洋経済新報社 1600円+税)です。

ちょうどあるクライアント様向けに会議の効率化・戦略化の提案をしており、その仕事をあるパートナーさんと一緒にさせて頂く中で、こちらの本をご紹介頂き、この本と出会いました。世の中に会議の効率化や変えるための本は多数出ており、私も何冊か読ませて頂きましたが、この本が一番おススメだと思います。

日本の企業にありがちな会議は、その場に参加するだけで意味があると思っているもの。結論が出ず、その会議自体に意味が見いだせず、そのプライオリティーが落ちて、徐々に参加者が減っていくものなど、数え上げればきりがないと思います。往々にしてあるのが情報共有に留めたり、結論がでないまま何か気持ち悪さも感じながら思っていく会議です。

やはり結論が出て、会議の後に具体的なアクションが明確になると、会議を開いてよかったと、参加者全員が思い、そして行動や結果につながることで、また会議に参加することの優先順位があがっていく。そんな毎回結論が出る、理想の会議を開くためのメソッドがこの本の中に書かれています。

1回の会議・打ち合わせで結論をだすために、ゴールの明確化や出てきた意見をいかにホワイトボードなどを使い見える化していくかなどの7つの心得やその技術が、本の登場する家族の会話形式でわかりやすく書かれています。

さらに話を脱線させたりする人や参加者同士で感情的な対立が発生した場合など、会議でよくある困ったシチュエーションに対していかに対処をすることで、その状況を乗り切り、最後結論をまとめることができるのかなども、具体的な対処法と合わせて書かれているので、とても参考になります。

おそらく会議を上手に取り仕切る人は、このようなノウハウ・メソッドを自然と身に付けて参加者からたくさんの意見やアイデアを引き出し、それを上手に集約し、具体的に誰がいつまでに何をするのかまで落とし込んでいるのではないかと思います。ただこうした形で本でノウハウがまとまっていると、自分の会議の仕切り方にも参考になると思います。

今後、自分の関わるプロジェクトにおいても、この本やいまのお仕事を通して学ばせて頂いたことを糧にして1回の打ち合わせ・会議で結論を出し、その記録を残し、その後をきちんと検証することで、きちんとPDCAをまわしていきたいと思います。そうすることで、安易な会議は減り、仕事の生産性もおのずと高まっていくのではないかと思います。

もしご自身はもちろん、会社の会議などを変えることにご興味のある方は読まれてみてはいかがでしょうか。