言葉との出会い(啐啄同時(そったくどうじ))

皆さん、おはようございます。

本日は、先日ある講師との打ち合わせの中で教えて頂いた言葉をご紹介させて頂きたいと思います。その言葉は、「啐啄同時(そったくどうじ)」という言葉です。

禅において、悟りを開こうとしている弟子に、師匠が、うまく教示を与えて悟りの境地に導くことを指す表現。「啐啄」は、何かをするのに絶妙なタイミングをあらわす言葉だそうです。

つまり親鳥が雛が自ら殻をやぶることを待っているだけでは雛は殻を破ることができず、死んでしまう。反対に親鳥があまりにも手をかけすぎて殻を破る前に殻を破ってしまうと、雛が成長する前に殻をやぶることになって死んでしまう。そのため、大事なことは雛が殻をやぶり、あと少しで殻を破りそうなタイミングで、親鳥が最後の一押しをしてあげることだそうです。

この教えは、企業において管理職に立っているものが部下を育成するうえでも大切な心得であると同時に、弊社であれば研修やセミナーを通じて、講師が受講者の方々にノウハウや経験をお伝えして頂く上でも大切な心得だと思いました。

私もはじめて聞いた言葉でとても印象に残ると同時に、なるほどと腑におちた言葉でしたので、ご紹介をさせて頂きました。物事には何かタイミングというか、相手に何かアドバイスをするにしても、相手が受け入れる体制になければ相手の心には届かない。反対に相手は自ら考え、行動をすることをしていなければ、その人は自らの殻をやぶることができない。

だからこそ、相手の状況や成長をよく見極めてタイミングよく対応することが大切なのだと思いました。

これは仕事だけでなく、子育てにも使える心得かと思います。何か皆様の中に1つでも響くことがございましたら、ぜひ心の中に1つとどめて頂けますと幸いです。私はまだこの心の境地からは程遠いところにおりますが、今回いまのこのタイミングで講師の方から教えて頂いたことの意味をよくかみしめて、1つでも今後の自分の行動にいかすことができたらと考えております。