本との出会い(ZERO to ONE)

皆さん、おはようございます。

本日ご紹介させて頂くのは、Paypalの創業者でFacebokやLinkedinなどにも投資したベンチャーキャピタリストとして有名なピーター・ティールの書いた本です。新聞でタイトルをみて、すぐに本で購入させて頂いた本です。

本のタイトルは『 ZERO to ONE 君はゼロから何を生み出せるか 』(ピーター・ティール with ブレイク・マスターズ/瀧本哲史序文 関美和訳 NHK出版 1600円+税)です。

本の内容は、ここ最近に起業のトレンドであるリーンスタートアップやタイムマシン経営など、あまり計画的に起業やビジネスを進めることに対して、本当の意味でのイノベーションを生み出す起業とはどのような発想や考えを持って起業をしているのか。まさに本のタイトルのとおり、ゼロから1を生み出すためのポイントが書かれている。安易に誰からのやっているビジネスをそのままコピーしても、競争は激しく、大手企業が資本にものをいわせて参入してきた際には撤退を余儀なくされてしまう。

起業においても無計画な戦略のない多産多死の風潮では、新しいイノベーションは起きず、社会は発展しないこと。それでは、どのような発想のもとに起業プランを考えれば、ゼロから1を生み出すことができるのか。世の中にある当たり前とは逆の発想の中に真となりうることがないかを常に考えることであると提唱している。

個人的には簡単なようでいて、とても難しいお題であるようにも思う。しかしながら世の中にインパクトを与え、新しい価値を与え続けている企業は、これまでの常識にアンチテーゼを投げかけ、そこに新しい風を起こして価値を創り続けているのも事実。そのための重要なポイントが新しいテクノロジーであるととらえている。だからこそ、彼は新しいテクノロジーや産業に投資し続けているのかもしれない。

ただどんな新しいビジネスも、テクノロジーも、全くのゼロからのスタートはなく、既存の技術の発展の延長の中にあるように思うし、また既存のある技術の組み合わせの中で新しいイノベーションが起きることもある。ビジネスであれば、これまで古い体質の中で行われてきたビジネスの中ほど、そのようなイノベーションを起こす余地はあるのではないかと思う。

もちろん、そこには既存の体質や既得利権などもあり、なかなかイノベーションが起こせていない要因もあるので、そう簡単なことではないのも事実。だからこそ、安易なコピービジネスでない、本当の意味での挑戦としての起業をすることに意味があるのではないかということをわからせてくれる1冊であると思います。

現在進行形でビジネスをしている方にも、これから起業する方にも、何か自分のビジネスの在り方の1つの形として参考になればと思い、ご紹介させて頂きました。