本との出会い(『リーダーの易経』)

皆さん

おはようございます。

本日は最近読んだ本の中でとても印象に残った本をご紹介させて頂きたいと思います。

本のタイトルは『 リーダーの易経 ~「兆し」を察知する力をきたえる~ 』(竹村亞希子著 角川新書 800円+税)です。こちらの本は、私が8月に友人が主催する勉強会に参加した後、その主催者の方からこの本をお送り頂いたのがきっかけで読ませて頂きました。

実は主催の方が易経を学んでいるのが、この本の著者である竹村さんなのです。

実際に読んでみると、とてもわかりやすく書かれているため、難しい印象もなく読み進めることができました。

特に本の中に出てくる、龍の物語があります。龍は段階によって6つの龍に分かれています。
潜龍、見龍、乾惕、躍龍、飛龍、亢龍の6つです。

潜龍は地に潜んで志を培う段階。見龍は師を見習って物事の基本を学ぶ段階。乾惕は毎日同じことを繰り返して修養に励む段階。躍龍は修養を極め、リーダーになる一歩前の段階。飛龍はリーダーとして能力を発揮して志を達成する段階。亢龍は高ぶる龍という名前のとおり、高みに昇り過ぎた龍はやがて力が衰えて落ちていく段階です。

この龍の話はリーダーとして成長の段階や過程をあらわしているだけでなく、物事の栄枯必衰も
あらわしています。

この本を読んでいて、自分自身や会社がいまどの段階にあるのかを客観的に理解するだけでなく、
その段階において自分がどうふるまうべきなのか、または意思決定をすべきなのかを、長い歴史の
中で培われてきた先人の智慧が示唆を与えてくれます。

確かに自分の状況にあてはめていくという意味では占いにも使われていく理由もわかります。
ただ本質はそこにあるのではなく、自分一人では見えない状況を冷静になって一歩引いてみる。
その中で意思決定を的確に下していくことにあるように思います。

もちろん、何か物事を決めることに正解はございません。
ただ経験に学ばずとも、歴史に学ぶことができるのであれば、人生を遠回りせずにすむと思います。

意思決定やリーダーシップを学びたい方にはおススメの1冊です。

また9月11日(木)10:30~12:30@自由が丘で、友人が易経の会を開催します。
私も参加します。ご興味のある方はご連絡を頂ければ、ご案内させて頂きます。

さらに10月27日(月)19:00~21:00には、易経と意思決定をテーマにしたコラボセミナーも開催します。ご興味のある方はぜひともご参加ください。